【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2017年6月

*雨水がもったいない!雨水を有効活用する珍奇植物「タンク・ブロメリア」*

 

雨の日が多く、道端には水たまりが見られるこの梅雨時期。今回は、この雨水を有効に利用している珍しい植物「タンク・ブロメリア」をご紹介したいと思います。

 

タンク・ブロメリアは、株の中心部が筒状となっており、葉の筒の中に水をためる‘葉筒’という構造を持っている珍奇植物です。ビルベルギア、ホヘンベルギア、ネオレゲリア属などがこれに属します。タンクタイプのブロメリアの根は、土壌に固着させるために使用される一方、根から水分や養分を取り入れる種は、あまりありません。

 

このタイプの植物は、水を直接、葉の組織から吸収することで育っています。その機能や外観から、これらのブロメリアは、欧米で「タンク・ブロメリア(Tank Bromeliads)」と総称されており、葉筒に貯まった雨水や、沈んだ塵埃などから、成長に必要な水分、有機物を取り込みます。まとまった雨量が期待できない乾燥地域で生育するためにこれらの植物は、根からではなく、葉から水分を吸収するよう進化してきた驚きの珍奇植物です。

 

みなさんもこの梅雨時期、雨水を有効活用しているタンク・ブロメリアを育ててみてはいかがですか。ひょっとしたらタンクの中でゆっくり休んでいるカエルを見つけ、決定的シャッターチャンスに出会えるかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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