【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2017年7月

*蚊取り線香の原料は、もともと花の毒成分であった*

 

気温が高くなるとやっかいなのが「蚊」ですよね。蚊取り線香の原料は、もともと除虫菊(シロバナムシヨケギク)という植物の毒成分から生まれました。

 

除虫菊は、セルビア原産のマーガレットに似た白い花を持つキク科の多年草です。この除虫菊に含まれる毒「ピレトリン」という成分に殺虫効果があり、とくに花に多く含まれ、満開時に最大となることが知られています。ではそもそも、なぜ除虫菊は、“花”に多くのピレトリンを持つようになったのでしょうか。

 

除虫菊は、虫媒花であるため、受粉するためには虫の助けが必要です。ミツバチは、花粉や蜜を集めて食料とするので、花に毒があっても媒介には影響ありません。しかし、花の害虫の一種であるヨトウムシは、花や花粉までも食してしまいます。ですから除虫菊は、自ら花に毒を持つことで、やってくる虫を選抜し、種の繁栄のために自らを守っていたのですね。

 

除虫菊をはじめ、なぜこの植物はこうした能力を持つようになったのかと疑問に思うことで、思わぬ理由や特性に出会えるかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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