【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2018年1月

*近い将来、植物照明で読書する時代がくる?*

 

昨年末、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、ナノテクノロジーとバイオテクノロジーを組み合わせた‘ナノバイオ技術’で、ランプのように葉っぱ自体が光る植物を作ることに成功したとの発表がありました。同チームは、ホタルの発光酵素である「ルシフェラーゼ」に着目し、ルシフェラーゼの成分をナノサイズ(1ミリの千分の1)の粒子に変えて、植物の葉の中に埋め込む技術を開発しました。

 

具体的には、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、コエンザイムAのナノ粒子を含んだ溶液中に植物を浸して高い圧力をかけると、ナノ粒子が植物の気孔を通って葉の内部に入りこむという方法を利用しています。ルシフェリンとコエンザイムAを放出する粒子は、葉肉細胞外のスペースに蓄積するように粒子サイズが大きめに設計されており、一方でルシフェラーゼ粒子は、葉肉細胞の内部に入りこむように小さく設計されています。葉肉細胞外ではこの粒子が徐々にルシフェリンを放出し、このルシフェリンが葉肉細胞内に入ると発光反応が起こるという仕組みになっています。現在、クレソン、ルッコラ、ケール、ほうれん草とシロイヌナズナ、タバコの葉で実験が成功していて、研究当初は、発光時間が45分程でしたが、地道な改を重ね今では4時間近くまでに。

 

最終的には、日光が当たると自然に光が消えるような発行スイッチオフも兼ね備えた植物の開発をすることが同研究チームの目標のようです。

近い将来、LEDライトに変わる植物照明で本を読んだり、植物照明が街を照らしたりと、よりエコで幻想的な風景が私達の周りに広がっているかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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