【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2019年8月

*まるで軍服!色鮮やかな迷彩柄を持つ植物『アグラオネマ』*

 

みなさんは、アグラオネマという観葉植物をご存知でしょうか?

この植物は葉模様が軍服のような迷彩柄をしており、鑑賞価値が高く、インテリアとしてとても人気のある植物です。アグラオネマは、インド、東南アジア、中国南部など主にアジアの熱帯地域に分布しており、約50種類存在しているサトイモ科の植物です。常湿環境を好むため、最近話題のテラリウムやバルダリウムにはぴったりで、水槽内で栽培を楽しんでいる方も多いようです。

 

このアグラオネマの迷彩柄の葉、「どうしてこのような葉模様を持つ植物に進化したのだろう?」と疑問に思いませんか?この点について、未だはっきりとは解明されていませんが、「まだら模様は、虫に食べられにくい」という研究例が最も有力です。アグラオネマの迷彩柄の白色部分は、緑素が欠落しているため、光合成効率が低下します。

 

生存のためにリスクを取っているため、何か代わりとなる他のメリットがあると考えられます。このような場合、虫や動物といった外敵に対して何らかの利点がある場合が多いです。単独で栽培すると目立つあの葉も、他の植物の中に紛れ込むと文字通り迷彩として機能するのかしれません。虫が既に食べた後に見える、はたまた虫に気づかれにくくなるのか、はたまたその両方ではないかと考えられています。

 

アグラオネマの美しい迷彩柄は、虫食い擬態なのかカモフラージュなのか真相が気になるところです。外敵から身を守るために進化してきた植物が、観葉植物として人間を虜にしてしまう、これもまた植物と私達の新しい関係なのかもしれません。まだ見ぬ植物の中には、磨くと光る原石が隠れているかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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