【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2023年1月

*ついに解明!オジギソウのメカニズム

 

みなさんにとって「オジギソウ」は昔から馴染みのある植物ではないでしょうか。

手で葉にちょんと触れると葉が閉じる、そんな不思議な性質をもつオジギソウについて、最近、埼玉大などの日本の研究チームが、葉が閉じる(動く)仕組みを世界ではじめて解明しました。さらにその反応が、害虫などから身を守るためであることも突き止めました。

 

マメ科植物であるオジギソウは、別名「ネムリグサ」とも言われ、接触とは別に夜になると必然的に葉を閉じます。また一度葉を閉じても数分でまた元通りになります。オジギソウの葉が閉じる仕組みは、次のように説明されています。

 

1. 手で触ると、葉(柄)のつけ根にある葉枕(ようちん)まで伝達信号?が伝わる

2. 葉枕に信号が届くと瞬時(0.1秒後)に葉が閉じる。

 

しかし、この伝達物質が長年の研究課題であり、今回の研究成果では、この伝達信号が、「カルシウム」であると解明されました。

また研究チームは、ゲノム編集技術により「お辞儀をしないオジギソウ」を作出して普通のオジギソウとの食害試験を行ったところ、お辞儀をしないオジギソウは、普通のオジギソウの2倍も多く食べられたという結果になりました。このことから、葉が閉じることで昆虫からの食害を防ぐ効果があることもわかりました。

 

日本にオジギソウが最初にきたのは、江戸時代後期と言われており、その頃から世界でもオジギソウの研究はされていたので、400年以上謎であったオジギソウの動作メカニズムが解明されたと考えると驚きです。最先端の技術により研究が加速度的に進む現代において、今回の研究成果により葉を開閉する仕組みをうまく活用し、砂漠緑化用の植物開発や、虫害で苦しむ農作物などに転用し収量増産、またセンサーや振動で反応したりする植物を開発しアミューズメント施設で利用したり、様々なことに応用が期待できそうですね。

 

(参考情報)

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221114/1000086746.html

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