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【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】
2022年6月
*昼夜逆転!!多肉植物がゆっくりと成長する理由とは・・・
多肉植物は手間がかからず、成長がゆっくりで育てやすいことから、昨今ますます人気が高まっています。多肉植物を愛し、育て、集める人のことを「タニラー」とも呼ぶそうです!!そもそも多肉植物とは、水分や養分を葉・茎・根にためることができ、それらが肥大した植物の総称です。原種だけでも1万5千種類以上、交配種を含めると2万種以上の品種があるそうです。
多肉植物は、生息する気候や環境(主に乾燥地)に順応するために長い年月をかけて進化してきました。植物の光合成様式にはC3型、C4型、CAM型の3パターンがあります。多くの植物は日中、光合成をして酸素を放出します(C3型、C4型)。ですが、多肉植物の場合、原産地の環境が高温乾燥地帯であることが多いため、暑い日中は、自身の乾燥を避けるために、気孔を閉じて水分の損失を最小限に抑えます。日没後涼しくなると光合成の準備に入ります。気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、光合成経路の途中段階のリンゴ酸の状態で液胞に貯蔵します。そして日が昇ると貯蔵したリンゴ酸と光を反応させ糖を生成します。このような光合成経路(CAM型)をもつ植物を「CAM植物」といい、多肉植物もこれにあたります。
CAM型光合成は、時間とエネルギーを多く消費し、リンゴ酸を貯蔵できる液胞の量にも限りがあります。そのため、多肉植物は一般の植物に比べ成長も遅くなると考えられています。
今ではサボテンをはじめ、アロエ、アガベ、ハオルチア、コーデックスなど独特なフォルムを持つ多肉植物が数多く販売されています。生育が緩慢で小さくて可愛い品種が多いため、寄せ植えや鉢をかえたりと自分なりにアレンジして栽培を楽しむことができます。そしてもう一歩踏みこみ、是非その植物の原産地や進化のルーツも調べてみて下さい。そこには案外、上手に育てるためのヒントが隠されていたり、思いもよらない発見もあったりします。様々な角度から情報収集をすることで、その植物自体の魅力をぐっと引きあげてくれることでしょう。
【ニュース】植物の組織培養受託サービスを開始
ご希望の植物種から培養細胞系を構築するサービスを開始しました。植物由来の薬理活性成分等、植物による物質生産に有効です。
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