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【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】
2024年1月
*今後ますます注目されていく「プラントベース」植物成分由来商品とは?
今世界中で注目されているプラントベース商品。私たちの身近でも目にする機会が多くなりました。なぜ、これまでに話題になっているか、その考えられる理由は2つです。1つ目は、生活習慣病のリスク低下などの健康上のメリットがあること。2つ目は地球環境の保護とタンパク質危機ともいわれるほどの食糧問題の解決に役立つ可能性が十分にあるとされているからです。現在、多くの企業が様々な工夫で、プラントベース商品を開発しており、様々な興味深い商品が誕生しているので、ジャンルごとに実例をみてみましょう。
■食(フード)
・プラントベース「マグロ」
日本ハム社が漁業資源の減少を受け、代替タンパク質の摂取方法として、コンニャクイモを乾燥させてパウダー状にした「こんにゃく粉」を使って開発した
見た目も食感もマグロそっくりな商品。
■レジャー
・プラントベース「サビキ釣りカゴ」
撒き餌をつめる餌カゴにもプラントベース由来のコンパウンド樹脂が採用され開発されたもので、生分解性かつ植物由来のため、近年問題になっている海洋プラスチックや枯渇性資源の使用削減に配慮された商品。
■アパレル
・プラントベース(ヴィーガン)レザー
動物の皮を使用せずに革の見た目・質感を再現した素材で、主に基布に合成樹脂を塗り重ねることで作れる素材のこと。“合成皮革(合皮)”や“フェイクレザー”とも呼ばれます。
石油由来の樹脂の代わりに、リンゴ、トウモロコシなどの植物由来の粉末を入れて製造することで、石油由来樹脂の使用割合を減らすことができ、その結果、環境に配慮された植物由来の商品として話題となっています。
このほかにも美容関係やペット産業など多くの分野でプラントベース商品が世の中に出回っています。私たち一人ひとりが、「環境問題」「食糧危機」「健康意識」の改善のため、しっかりと現状を把握、理解した行動を取っていくことで、植物と人が世の中に貢献する可能性はまだまだ無限にありそうです。
【ニュース】植物の組織培養受託サービスを開始
ご希望の植物種から培養細胞系を構築するサービスを開始しました。植物由来の薬理活性成分等、植物による物質生産に有効です。
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