【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2018年4月

*コウモリランという植物をご存でしょうか?*

 

柔らかい日差しに緑が輝き、春の息吹が感じられるころとなりました。

一方で、春は花粉が多く飛ぶ時期でもあり、花粉症に苦しんでいる方もいることでしょう。自ら動くことのできない植物は、花粉の拡散を、昆虫などの動物、風や水に依存することが多いようです。例えば、植物は蜜を作り、花粉を食料として提供することで虫を引寄せます。しかし、蜜を作るということはエネルギー消費も多いのではないでしょうか。

今回は、花粉媒介者を上手に誘引する植物“福寿草”を紹介します。春を告げる花の代表である福寿草は蜜を作らないとされています。それでは、福寿草はどのように受粉を行うのでしょうか。蜜がない代わりに、福寿草の花はパラボラアンテナのような形をしています。光沢のある黄色い花びらは、日光を反射させ、花粉が集中する花の中心部を熱で集めることによって、外気温よりも5-10℃暖かくすることができます。

気温が低く、活性の低い虫たちにとって、福寿草の花は、まさに南国リゾートで、格好の場所となります。リゾートで満喫した虫の身体は活動的になり、その結果、花粉を付けた虫たちが飛び回ることになります。

このように福寿草は、自然のエネルギーを上手に利用することで子孫を反映していく能力を持つ植物といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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