【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2017年9月

*コウモリランという植物をご存でしょうか?*

 

お墓参りに使われる有毒植物◎

 

春と秋の年2回、春分の日、秋分の日の前後3日をあわせた7日間をお彼岸といいます。一年で昼と夜の長さが同じになる期間で、仏教の世界では、先祖に最も近づける日として、お墓参りをして、先祖供養をする習慣が日本にあります。お墓参りの際、お供えする仏花としてシキミ(樒)という植物が宗教問わずよく使われます。

 

シキミは、組織全体に毒性(アニサチン)を持つ有毒植物であり、植物で唯一、劇物指定されている有毒植物です。とくに果皮に多量の毒をもち「悪しき実」と呼んでいたことに由来し、シキミと呼ばれるようになりました。毒性成分の他に、シキミには芳香成分(サフロール、シネオール)が含まれおり、線香の香料、ノミの殺虫剤、たばこの香りづけなどに使用されてきました。

 

日本の埋葬が土葬であった時代に、墓地の周辺には匂いの強いシキミの木が必ず植えられ、先祖の遺体を掘り起こす野犬や狼など動物から守る、また遺体の悪臭を抑えるためにシキミは利用されてきました。納骨をする現代では、シキミは、おもにお清め、悪霊除けとしてお供えします。ちなみに秋のお彼岸の時期に咲くヒガンバナ(彼岸花)も球根が有毒なため、動物避けとして、お墓の周りに植えられてきました。

 

私達の生活に欠かすことのできない植物。植物からうける恩恵は、本当に無限大ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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