【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2019年2月

*植物は、音を感知している?*

 

「音を感知できるのは動物だけなのだろうか? 植物も感知できるとしたら?」という仮説に対して、イスラエルの大学研究チームが検証実験を行いました。その結果、マツヨイグサは、花弁を耳代わりにしてハチの羽音を聞いた数分後に、甘い蜜を出すことを発見しました。

 

マツヨイグサの耳の役割をしているのは、花弁。花弁はそばを飛んでいる花粉媒介者が出す周波数の音波によって震えることで、音の感覚器官として働くのです。花を咲かせる植物の87.5%は、繁殖に花粉媒介者の助けを借りています。そういった植物では、花粉媒介者を魅了することで受粉率を上げることになりその方法としては色や香り、形を信号として使って、報酬に蜜や花粉を食べ物として与えることが考えられます。しかし、特に甘くした蜜などの「特別報酬」を提供することは、代謝的にコストがかかります。また、蜜が多いと微生物による腐敗の可能性が高くなり、さらにはアリなどの花粉を媒介しない虫に横取りされるなどのリスクがつきまといます。

 

もし、植物が近づいてくる花粉媒介者を音で感知できれば、良質な蜜を花粉媒介者がたどり着いたときにだけ出すことができ、そうするこで、花粉媒介者による、受粉や繁殖の可能性を高めつつ、リスクやコストを小さく出来るのです。

花粉媒介者の音を人工的に作成し、ハウス内で音を流して花全体の花粉糖度を上昇させることで、果実の結果率をよくするなど、今後、この現象を農業に利用することができるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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