【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2018年2月

*地球上で最もカラフルな樹木『レインボーユーカリ』*

 

ユーカリは、オーストラリア、ニュージーランドを中心に世界中に約850種類が存在しています。目的によって樹種が異なりますが、ユーカリは紙の原料のパルプ、建築用の木材、温暖化対策のための植林、医薬品、アロマオイル、観賞用など様々な用途に使用されます。

 

多くの特性を持っているユーカリですが、ほとんどの種が南半球に自生するなか、唯一、北半球で自生しているユーカリが存在します。それは、樹皮の色がまるで虹色のようにカラフルな色合いをしていることから「レインボーユーカリ」と呼ばれています。

 

レインボーユーカリの外側の樹皮は、非常に剥げやすいという性質をもっており、異なる時期に一部ずつ剥がれていきます。外側の樹皮が剥げると、明るい緑色をした内側の樹皮が現れ、その内側の樹皮は緑から徐々に青、紫、オレンジ、赤色と紅葉のように変化していきます。剥げる時期は部位によって異なるため、剥がれた部分が違うタイミングで色づくことになり、虹色のようなカラフルな1本の木になるのです。

マダガスカルのバオバブと並び、「一生のうちに一度は見ておきたい植物」と言われるレインボーユーカリ。

 

みなさんも、自然が作り出した芸術作品を見にカメラ片手に出かけてみてはいかがでしょうか。

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