ベクター:pFASTシリーズ

Gateway® システムでクローニングするバイナリーベクターシリーズです。アグロバクテリウム法によるシロイヌナズナの形質転換において、種子特異的なGFPの発現により、蛍光顕微鏡下で形質転換種子を選抜することが可能で、選抜を短期間で行うことができます。任意のプロモーターによる発現や、高発現、RNAサイレンシング(RNAi)、プロモーター解析にご利用いただけます。

  • 【IN3-VEC31】pFAST-G01 プロモーターレス/種子特異的GFP発現タイプ

    プロモーター・ターミネーターレスGateway® バイナリーベクターで、任意のプロモーターによる発現コンストラクトの作製やゲノム断片の導入による相補試験用コンストラクトの作製などにご使用になれます。種子特異的なGFP蛍光により、形質転換の選抜・ホモヘテロの判別が可能となっております。京都大学での使用実績がありますので安心してお使いいただけます。

    特徴

    ・Gateway® カセット部分に任意のプロモーター+遺伝子+ターミネーターのカセットを挿入可能

    ・シロイヌナズナにおいて、種子特異的にGFPが発現し、蛍光顕微鏡下で形質転換種子の選抜が可能

    ・蛍光強度によりホモヘテロの識別が可能

    ・抗生物質選抜に比べ、T2ホモ個体を得るまでの期間が短縮

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン/ストレプトマイシン耐性)

    ・植物の選抜マーカー: HPT(ハイグロマイシン耐性)

     

    制限酵素マップ(PDF)

    シークエンスのお問合せ

     

    文献

    Shimada T et al., Plant J. (2010) 61 (3): 519-528.

  • 【IN3-VEC32】pFAST-G02 遺伝子高発現/種子特異的GFP発現タイプ

    遺伝子高発現用Gateway® バイナリーベクターで、遺伝子の機能解析や、目的遺伝子の高発現植物の作製等にご使用になれます。種子特異的なGFP蛍光により、形質転換の選抜・ホモヘテロの判別が可能となっております。京都大学での使用実績がありますので安心してお使いいただけます。

    特徴

    ・CaMV35Sプロモーターによる高発現

    ・Gateway® カセットをCaMV35SプロモーターとCaMV35Sターミネーターの間に連結

    ・シロイヌナズナにおいて、種子特異的にGFPが発現し、蛍光顕微鏡下で形質転換種子の選抜が可能

    ・蛍光強度によりホモヘテロの識別が可能

    ・抗生物質選抜に比べ、T2ホモ個体を得るまでの期間が短縮

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン/ストレプトマイシン耐性)

    ・植物の選抜マーカー: Bar(ビアラフォス耐性)

     

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    文献

    Shimada T et al., Plant J. (2010) 61 (3): 519-528.

     

  • 【IN3-VEC33】pFAST-G03 RNAサイレンシング/種子特異的GFP発現タイプ

    RNAサイレンシング(RNAi)用Gateway® バイナリーベクターで、遺伝子のノックダウン等にご使用になれます。種子特異的なGFP蛍光により、形質転換の選抜・ホモヘテロの判別が可能となっております。京都大学での使用実績がありますので安心してお使いいただけます。

    特徴

    ・イントロン配列をGateway®カセットで挟んだインバーテッドリピートを、CaMV35Sプロモーターにより高発現するコンストラクト

    ・1回のLR反応で、目的配列に対してRNAサイレンシングを起こすコンストラクトの作製が可能

    ・シロイヌナズナにおいて、種子特異的にGFPが発現し、蛍光顕微鏡下で形質転換種子の選抜が可能

    ・蛍光強度によりホモヘテロの識別が可能

    ・抗生物質選抜に比べ、T2ホモ個体を得るまでの期間が短縮

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン/ストレプトマイシン耐性)

    ・植物の選抜マーカー: HPT(ハイグロマイシン耐性)

     

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    文献

    Shimada T et al., Plant J. (2010) 61 (3): 519-528.

     

  • 【IN3-VEC34】pFAST-G04 プロモーター解析/種子特異的GFP発現タイプ

    GFP-GUS融合タンパク質を発現するGateway® バイナリーベクターで、プロモーター解析などにご使用になれます。種子特異的なGFP蛍光により、形質転換の選抜・ホモヘテロの判別が可能となっております。京都大学での使用実績がありますので安心してお使いいただけます。

    特徴

    ・Gateway® カセットをGFP-GUS融合タンパク質の上流に連結

    ・Gateway® カセットに目的プロモーターを組込むことで、プロモーター解析が可能

    ・シロイヌナズナにおいて、種子特異的にGFPが発現し、蛍光顕微鏡下で形質転換種子の選抜が可能

    ・蛍光強度によりホモヘテロの識別が可能

    ・抗生物質選抜に比べ、T2ホモ個体を得るまでの期間が短縮

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン/ストレプトマイシン耐性)

    ・植物の選抜マーカー: NPTII(カナマイシン耐性)

     

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    文献

    Shimada T et al., Plant J. (2010) 61 (3): 519-528.

研究用商品の販売

仕様

容 量 : 10µg

形 状 : 10mM Tris-HCl(pH7.4) , 1mM EDTA

 

使用方法

1. 目的の遺伝子を導入したエントリークローンを作製※1。エントリークローンの作製には数種類の方法がありますが、弊社ではPCR産物とドナーベクター※2によるBP反応※3を推奨しております。

(大腸菌の選抜はドナーベクターの耐性抗生物質に由来します。また、コンピテントセルは形質転換効率が10^10以上のDH5α※4をご使用下さい)

2. 1.で作製したエントリークローンと本ベクター(デスティネーションベクター)によるLR※5反応を行い、発現クローンを作製する。

(トランスフォーメーションの際の選抜はベクター毎に指定された薬剤を、コンピテントセルは形質転換効率が10^10以上のDH5α※4をご使用下さい)

3. 2.で作製した発現クローンを、アグロバクテリウムにトランスフォーメーションし、植物に感染させる。

(植物の選抜は、種子のGFP蛍光の観察もしくはベクター毎に指定された薬剤をご使用ください)

 

※1 詳しくは Thermo Fisher Scientific 社のHPをご参照下さい。

※2 Thermo Fisher Scientific 社製 pDONR Gateway/Zeoベクター(ゼオシン耐性)

※3 Thermo Fisher Scientific 社製 Gateway BP Clonase 酵素ミックス

※4 Thermo Fisher Scientific 社製 Library Efficiency DH5αコンピテントセル

※5 Thermo Fisher Scientific 社製 Gateway LR Clonase 酵素ミックス

 

 

 

ライセンスと保証について

・Gateway® システムは Thermo Fisher Scientific 社の登録商標ですので、本製品を御注文の際にはライセンス同意書をご提出いただきます。

・弊社販売ベクターは研究目的にのみご使用になれます。

・弊社販売ベクターは、開発元である京都大学で植物へ導入した際に機能したものを大腸菌に導入後、増幅して出荷しております。

・形質転換以外の目的でのご使用に際しまして(例えば、ベクターから切り出したフラグメントを転用する場合など)、弊社では保証は致しかねますのでご了承ください。

 

同意書のダウンロード

 

 ☆この他、何かございましたらお問い合わせ下さい。

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